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四季折々の文人趣味―旅する二十四節気―

更新日:2 日前




著者:中谷美風

価格:2970円(本体2700円+税)

発売日:2025年1月27日 

仕様:四六判上製本、232頁

ISBN:978-4-911293-00-3 C0095


内容

心豊かに生きるヒント満載の

煎茶道家元による画集&エッセイ

雑誌「煎茶道」の表紙画と巻末随筆の長年の連載を下敷きに改稿し、画もすべて新作にして発売します。季節を著者が一番しっくりくるという二十四節気で区切り、文人の漢詩や姿勢に画題を添えて、現代に通じる生きるためのヒントを詰めた一冊です。


目次

画巻 二十四節気、画中を巡る旅

画巻 深山幽谷

第一章

立春 雪以梅為館 重さを堪え柔軟に生きる

   安靖 祈りを言葉にして書す

雨水 春蘭の画 文人画の極意

啓蟄 観梅 月ヶ瀬梅林へ

   望春 白木蓮の華やぎ

春分 春色 季節の移行の微かな気配

   江南春 旅の記憶を味わう

清明 至楽 超えたところにあるもの

   折柳贈別 別れの思いを託す柳

穀雨 精行倹徳之人 陸羽の茶の教え

Column 旅と茶

画巻 観瀑洗耳根

第二章

立夏 こいのぼり 由来は登龍門

   牡丹 玄宗が愛した花中の王

小満 映山紅 山、紅に映ず

芒種 緑陰 森で茶を淹れる

夏至 此君 竹は俗界を断つ結界

   幽玄 無一物の中は無尽蔵

小暑 推枕軒中聴雨眠 雨を聴いて眠ろう

大暑 八風吹不動 周囲にとらわれない心

   瀉下清香露一杯 早朝の蓮の芳香

Column 茶会の楽しみ

画巻 高士漫遊

第三章

立秋 午睡 休息のすすめ

処暑 新泉一道 水音で耳根を洗う

   會心處竟日忘倦 ひもすがら我を忘れて

白露 緑天 芭蕉の葉で知る秋の訪れ

   臥空山天地即衾枕 秋の夜長に友と野外で

秋分 心遠地自偏 無為自然の境地で暮らす

寒露 雨冷香魂弔書客 雨は冷ややかにして

   洞庭秋月 洞庭湖の秋の月

霜降 松菊猶存 松や菊のあるわが庭に帰る

Column 役に立たない話

画巻 閑居清談

第四章

立冬 売茶翁 一碗で仙境へ

小雪 作詩 三絶の一つを楽しむ

   読萬巻書行萬里路 知識と経験の両立を

大雪 歳暮夜煮茶 一年を振り返るお茶の時間

冬至 一陽来復 冬至が私の一年の始まり

小寒 孤松 その姿に見る理想の生き方

大寒 雪夜 清浄な世界に響く竹の声

   清絶 純白の雪にたたずむ魂

Column 自然とひとつに


著者略歴

中谷美風(なかたに・びふう)

1959年奈良生まれ、高円山在住。大正時代に大阪で創流された煎茶美風

流を先代美香菴より継承し四世家元。画号・方外閑人素履として文人趣

味臥遊も主宰。漢詩、書、水墨画、茶、瓶花などの文人趣味の楽しみを

伝えるため、各地で茶会、展覧会、文人趣味サロン、講演会を開催。ネッ

トを使ったリモートサロンやSNSでも発信。奈良市内に稽古場を兼ねた

ギャラリー無一物、カフェうつぎ、山添村の茶畑に研修空間である瑞徳

舎を運営。雑誌『煎茶道』の表紙画と随筆「表紙のお話し」を2008年4

月号より連載中。茶の湯文化学会会員。一般社団法人全日本煎茶道連盟

有聲文庫研究会会員。公式サイト https://www.bifu-style.com/

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